美しいか、どうか。
先日、第三回目のワカブキ会(若さはもう武器じゃないの会)を、私の勤めるカフェcocozionで開催した。
ゲスト講師は、なでしこ塾という和の文化を伝える会の主宰をしている母。
まずは「野点」という簡易式のお茶作法で、お抹茶を一服。
はなびら餅という美しい和菓子とともに。
外から来てお抹茶をいただくことが、
外の邪気をはらう「お清め」になるそうだ。
そして奥の和室に移動すると、母がおもむろに着ていた着物を脱ぎだした。
まさかの60歳熟女のストリップショー・・・なわけはなく、
「着物ってこうなってるんだよ~」ということを参加者の皆さまに伝えるべく、
長じゅばんや正絹の紐など、ひとつずつ説明して、
そしてまた再度、目の前で着てくれた。
「着物は、赤ちゃんみたいに手のかかる衣類なの。」
と言いながら、手品のように着る姿に思わず拍手!
そのあと、絶品cocozionオムライスを食べながら、
みんなで「美」と「和」に関する座談会。
アメリカ人は「フェアさ」、
ドイツ人は「ルールや規範」に重きをおく民族だとすれば、
日本人は「美しさ」が重要な民族ではないか、という話で盛り上がった。
たとえばバイキングでいっぱい食べ残す姿。
電車の中でお化粧をする姿。
バーゲンに群がったり、食べ物を買うために行列を作る姿。
どれも、ルール違反ではないし、
だれにも迷惑はかけていない。
だけど、不快に感じるのはなぜか?
それは、「美しくないから」。
世の中の解せない違和感や問いは、
この「美しいかどうか」という解でほとんど解けてしまう気すらする。
私が今まで出会った中で、一番美しいなと感じたひとは、
皇居ではじめて間近に見たときに、
生き神様だ、と本気で思った。
あふれる気品と愛が本物だった。
若さがもう武器じゃない年齢に差し掛かってきた今こそ、
たたずまいや、言葉、所作などを美しく磨き上げ、
そしてその美しさでまわりの人を幸せにしていきたい。
ワカブキ会は、そんな建設的でポジティブな会なのだ(^^♪
次回は3月開催予定です♪